2026/9/20(日)
メンバー:hattaigo、JOHSON
前日、下山後に立ち寄った湯倉温泉の共同浴場で、もうがけ沢から下山してきたhattaigo氏一行とばったり遭遇した。
その場で翌日の沢登りを誘ってみたところ、嬉しいことに快諾してくれた。せっかくパートナーが捕まったのなら、滝の登攀を交えた沢に行きたい。只見生息のゴリラに薦められていた倉前沢に矛先を向けた。国道252線から滝が見えており、気になっていた沢だ。
国道252号線から入渓すると、まずはささやかなナメに歓迎される。



カルカヤ沢の出合を見送り、いよいよ始まる連爆帯へ。下部の2段12m滝はhattaigo氏のリード。水流を横断し、ブッシュを交えながら上手く登ってくれた。


続く8m滝を左岸から巻き、いよいよ国道からも見えているであろう上部の15m滝へ。ここはJOHSONがリード。草付き混じりの岩壁から灌木をつたって上部の露岩へと抜け、快適に登りながら落ち口へとトラバースする。極端な悪場はないものの、確かな高度感があり、慎重にホールドを拾っていく。落ち口の灌木には、先人が残置したであろう細引きが静かに揺れていた。



6m滝を右岸から巻き、少しボサの混じる区間を抜けると、現れたのは12m滝。ここはフリーで突破する。右から水流を横断し、左へと抜けるラインをとる。


さらに進むと、やがて簾状の25m滝が姿を現した。美しい。右下には洞穴があり、hattaigo氏が入って記念撮影。「ここを巻け」と言わんばかりの右岸のブッシュをつなぎ、一気に滝上へと立つ。


そこから上流は一転して、左岸に穏やかなブナ林が広がる小気味よい小川の様相を見せる。木々はまだ若いものの、アガリコが見当たらないあたり、天然のブナ林なのだろう。

沢がぐねぐねと蛇行した先で、突然幅広のナメ滝が現れる。右から直登してみれば、その上にも傾斜の緩いナメ滝が上に続いており、想像以上のスケールに嬉しいサプライズが広がる。滑らかな流芯をペタペタと登る感覚がたまらなく快適だ。



上部はナメからやがてルンゼ状へと変わり、気がつけば烏帽子岳の山頂へとダイレクトに飛び出していた。

山頂では、hattaigo氏とともに景色を眺めながら、しばし山座同定に興じる。心地よい風にあたったあと、尾根の藪を漕いでコルへ降り、適当な支流伝いに只見沢へ下る。烏帽子岳の山頂から2時間ほどで田子倉登山口へ降り立った。

穏やかなナメ歩きに、ピリリとスパイスの効いた滝の登攀、そして癒しの渓畔林。倉前沢は、沢登りの魅力がコンパクトに、かつ贅沢にキュッと詰まった秀渓だった。かつて会津山岳会の沢トレーニングで登られていたルートだと聞いていたが、実際にその内容を味わえばそれも深く納得がいく。アプローチの良さも踏まえ、もっと多くの沢ヤに登られていい沢だろう。

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